2019年9月にShopifyは『Shopify's Sustainability Fund』と呼ばれる基金を設立し、年間約5億円(5million USD)を環境問題解決に向けた取り組みに投じることを発表していました。
そして、今月2020年9月にその取り組みの報告書を発表しています。このような取り組みを記事にしてもあまり需要はないかなぁとは思いつつも、Shopify好きの私としてはShopifyの様々なかっこいい(クールな)取り組みを知って欲しいという想いもあり、記事にすることを決意しました。
Shopifyの環境問題に対する取り組み
昨年の『Shopify's Sustainability Fund』発表時に、Shopify CEOのTobiは石炭や石油などの化石燃料が発見されてからの200年間、産業革命に始まり、現在に至るまで、人類は様々な恩恵を受けてきたことに触れました。
しかし、その一方で自然環境破壊、そして、より多くの二酸化炭素が空気中に放出されたことから気候の変化(温暖化)が深刻化していることを指摘しています。
"I want Shopify to be a company that sees the next century. To make our 100-year vision come true, we need to not only make commerce better, but take better care of our planet."
"私はShopifyを次の世紀まで持続させたいのです。その100年ビジョンを実現するためにはビジネスをうまくやるだけでなく、この地球自体にも優しく配慮していかなければならないのです。"
(引用: https://news.shopify.com/we-need-to-talk-about-carbon)
『Shopify's Sustainability Fund』の報告書
そして、9月15日に発表された報告書の中で、Shopifyは基金のポートフォリオを2つの分野に分けたこと、そして、それぞれのポートフォリオの投資先について言及しました。
2つのポートフォリオ
- Frontier Portfolio
空気中の二酸化炭素を永久的に削減できる革新的な技術に投資。これらのプロジェクトは、地球温暖化(気候変化)を覆すことのできる可能性を持ち、『Shopify's Sustainability Fund』の大半がこのポートフォリオに投資されている。
- Evergreen Portfolio
空気中の二酸化炭素を一時的に削減、もしくは、排出を減少させることのできるプロジェクトに投資。その内容は主に植林などの自然再生や、再生可能な農業に関するものが大半を占めている。
Frontier Portfolio
- Carbon Engineering
https://carbonengineering.com/ - Planetary Hydrogen
https://www.planetaryhydrogen.com/ - CarbonCure
https://www.carboncure.com/ - Climeworks
https://www.climeworks.com/ - Charm Industrial
https://www.climeworks.com/ - Running Tide
https://www.runningtide.com/ - Puro.earth
https://puro.earth/
Evergreen Portfolio
- Indigo Ag
https://www.indigoag.com/ - Nori
https://nori.com/ - Soil Value Exchange
https://www.soil-value-exchange.com/ - Pachama
https://pachama.com/
Shopify 地球温暖化への取り組み まとめ
このようにビジネスの発展だけでなく、環境問題にも取り組むShopifyがますます好きになりました。
取り組み自体が地球環境を直接的に貢献しているだけでなく、Shopifyがニュースとしてこのような取り組みを進めていることで、何か自分たちにもできないか、日々の生活の中で気をつけるべきことはなんだろう、と考えるきっかけになりました。
例えば私たちが日常的に使用している電気も火力発電で賄われていたり、通勤に使っている自動車も二酸化炭素を排出していたりします。
使わない電気は消して節電意識を持つ、ちょっと歩いて行ける距離であれば運動がてら自動車を使わず徒歩で行ってみる。そんなちょっとした心がけでも10年、20年と経てば大きな差になるのかも知れません。