[Shopify] Youtube動画から直接的に商品を販売することが将来的に可能に？

2020年10月12日

2020年10月9日に、大手メディアBloombergがYoutubeとShopifyで新たな取り組みが開始されることを示唆しました。（記事の最後に原文リンクあり。）

記事内では、『Youtube上でみられるおもちゃ、デジタル機器など全ての商品がオンラインで購入できるようになるのです。それもAmazonなどの外部サービスではなく、Youtube上で購入することができるのです。

そして、Shopifyを使用し、YouTube動画を通じて購入できる機能もテスト中とのことです。』と記述されています。

大きなまとめとしては、

YouTube上で直接購入できる機能が実装される
その直接購入できる機能はShopifyとの互換性を持つ？

となっています。

Shopifyの新たなチャンス

世界最先端を走り、様々なサービスを手掛けるGoogleを親会社に持つYouTube。そんな世界的に知名度の高いYouTubeとShopifyが互換性を持つ？ことは非常に良いニュースと言えるでしょう。（確定ではなく、あくまでもテスト中とBloombergが示唆しているだけなので、真偽や状況は不明です。ただ個人的にBloombergが信頼できる大手メディアであると捉えているため、信憑性はある程度高いのかなと思っています。）

販売チャネルの追加

InstagramやFacebookに加え、YouTubeという非常に多くのユーザーを抱えるサービスがShopifyサイトの販売チャネルに加わることで、ストア運営者にとっても大きなメリットがあると言えます。

企業がYouTubeチャンネルを運用し、商品のより詳しい情報を動画を通じて伝えることができる。自分たちのブランドイメージや理念をより鮮明に届けることができる。そして、その動画内から直接商品の購入が可能になることで消費者にとっての手間が減り、購入までのハードルが下がることも期待されています。

インフルエンサーの参入

またYouTubeとの提携によって、数々のインフルエンサーがShopifyに参入してくることも考えられます。

特に昨今のYouTuberの注目度は高く、ヒカキンさんや井沢拓司さん、ヴァンゆんさん、ゆきりぬさんを始め、非常に多くのYouTuberがテレビ出演をしている場面もよく見かけます。このような方々がShopifyに参入してくる可能性を考えるとワクワクが止まりません。

そして、このようなインフルエンサーがShopifyストアを作成していくことで、さらにShopify自体の注目度も上がってくるのではないかなと個人的に考えています。

ECサービスにおける他企業との比較

Bloombergは、このような取り組みを通じて、Googleが巨大広告企業から巨大ECプラットフォームになることで、AmazonやAlibabaなどのEC業界をリードする企業のライバルにもなり得るのではないかと予想しています。

ECスタートアップBasketの社長であるAndy Ellywood氏は『YouTubeは現状、（Googleにとって）最も利用効率性の少ない資産の一つとなっている。しかし、Googleがもし積極的に投資していけば、彼らにとっても非常に大きなチャンスとなるだろう。』とYouTubeのECプラットフォームとしての可能性を述べています。

そして、 Bloomberg Intelligenceは、中国を除外したEC市場が2025年までに2.8兆USドルにまで成長すると予測しており、同アナリストのJitendra Waral氏は、FacebookがこのEC市場にて優位な立ち位置にいることを主張しました。そして、YouTubeからしても、このEC市場の成長予測は無視できない規模になってきているのです。